風流夢譚(読み)フウリュウムタン

デジタル大辞泉 「風流夢譚」の意味・読み・例文・類語

ふうりゅうむたん〔フウリウムタン〕【風流夢譚】

深沢七郎短編小説。昭和35年(1960)、雑誌中央公論」に発表。夢の中の話という設定フィクションだが、皇族が処刑される描写があることなどから物議を醸す。右翼団体は抗議運動を展開し、出版元である中央公論社の社長宅が右翼少年に襲われ、1名が死亡するというテロ事件も発生し、著者は一時期世間から身を隠した。

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世界大百科事典(旧版)内の風流夢譚の言及

【中央公論】より

…なかでも広津和郎《松川裁判》の長期連載は特筆すべきものであった。60年12月号の深沢七郎《風流夢譚》が皇室を侮辱するものとして右翼のはげしい攻撃を受け,翌61年2月にテロ事件(風流夢譚事件)に発展して以来,誌面にいささかの変化がみられるようになった。【京谷 秀夫】。…

※「風流夢譚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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