颯然(読み)サツゼン

デジタル大辞泉 「颯然」の意味・読み・例文・類語

さつ‐ぜん【×颯然】

[ト・タル][文][形動タリ]風がさっと吹くさま。また、風を切るさま。「颯然と風を切って矢が飛ぶ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「颯然」の意味・読み・例文・類語

さつ‐ぜん【颯然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 風の吹くさま。また、風を切るさま。
    1. [初出の実例]「挑尽蘭燈五更、簷頭夜雨颯然声」(出典菅家文草(900頃)五・燈)
    2. 「たかうすべの矢が一筋、颯然と風を切りながら」(出典:偸盗(1917)〈芥川龍之介〉七)
    3. [その他の文献]〔楚辞‐風賦〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「颯然」の読み・字形・画数・意味

【颯然】さつぜん

風声。さびしく吹く。唐・杜甫〔秦州雑詩、二十首、十二〕秋石の底 景、臥の邊 俛仰(ふぎやう)身世を悲しむ 溪風爲に颯然たり

字通「颯」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android