風声(読み)カザゴエ

デジタル大辞泉 「風声」の意味・読み・例文・類語


ふう‐せい【風声】

風の吹く音。風韻
風のたより。うわさ。風聞
風格声望人望
[類語](1松籟松濤もがり笛/(2風聞風説風評風の便り評判世評取り沙汰ざた下馬評巷説こうせつ浮説流説流言飛語流言飛語虚説空言俗言前評判デマゴシップ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 沙汰 名詞 劉楨

精選版 日本国語大辞典 「風声」の意味・読み・例文・類語

ふう‐せい【風声】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 風の音。吹く風の音。
    1. [初出の実例]「攀縟藻而遐尋、惜風声之空墜」(出典:懐風藻(751)序)
    2. [その他の文献]〔劉楨‐贈従弟詩〕
  3. 風格と声望。〔劉伶‐酒徳頌〕
  4. 立派な風俗と教え。〔書経‐畢命〕
  5. 風のたより。おとずれ。消息。〔王朗‐与許文休書〕
  6. うわさ。風説。風聞。
    1. [初出の実例]「使君南来愛風声、春日東嫁洛陽城」(出典:文華秀麗集(818)中・奉和春閨怨〈朝野鹿取〉)

かざ‐ごえ‥ごゑ【風声】

  1. 〘 名詞 〙 風邪(かぜ)をひいて、かすれた声。また、鼻のつまったような声。かぜごえ。〔和英語林集成初版)(1867)〕

かぜ‐ごえ‥ごゑ【風声・風邪声】

  1. 〘 名詞 〙かざごえ(風声)《 季語・冬 》

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「風声」の読み・字形・画数・意味

【風声】ふうせい

風の音。〔晋書、謝玄伝〕千を以(ひき)ゐて肥水を渡し、~肥水の南に決戰す。~()堅の衆潰(ほんくわい)し、~肥水之れが爲にれず。餘衆~風聲鶴(かくれい)を聞き、皆以て王師已に至ると爲し、行露宿し、重ぬるに凍を以てし、死する、十の七なり。

字通「風」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android