飛幡浦(読み)とばたのうら

日本歴史地名大系 「飛幡浦」の解説

飛幡浦
とばたのうら

戸畑区から八幡東やはたひがし区・八幡西区にかけての洞海どうかい湾南側の海岸の古称。「万葉集」巻一二に羈旅発思歌として「霍公鳥飛幡の浦にしく波のしばしば君を見むよしもがも」の一首がみえ、この浦に寄せる洞海湾の穏やかな波が、旅人郷愁をそそったことがうかがえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android