飛燕外伝(読み)ひえんがいでん(その他表記)Fei-yan wai-zhuan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「飛燕外伝」の意味・わかりやすい解説

飛燕外伝
ひえんがいでん
Fei-yan wai-zhuan

中国の歴史小説後漢の伶玄 (れいげん) の作とされる。前漢の成帝の宮中で,皇后趙飛燕と,その双生児姉妹の趙合徳が帝の寵を争う物語で,部分的に猥雑な描写がある。作者を伶玄とするのはおそらく後人の仮説で,その婉麗文体から六朝末か唐初の作と考えられる。

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世界大百科事典(旧版)内の飛燕外伝の言及

【趙飛燕】より

…哀帝が立つと皇太后となったが,帝の死とともに権勢を失墜して自殺した。彼女の故事を物語化した《飛燕外伝》1巻があり,漢の伶元(れいげん)の撰と称されるが,おそらく六朝人の創作であろう。【興膳 宏】。…

※「飛燕外伝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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