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趙飛燕 ちょうひえんZhao Fei-yan; Chao Fea-yen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

趙飛燕
ちょうひえん
Zhao Fei-yan; Chao Fea-yen

中国,前漢の成帝 (在位前 33~7) の皇后。庶民の出身。歌舞に巧みで,成帝の目に止り,女官となり,のち皇后となった。妹昭儀も召され,姉妹で成帝の寵を争ったという。平帝のとき,王莽の上奏で庶人に落され,自殺した。この姉妹を描いた『趙飛燕外伝』は六朝時代の小説で,日本の平安時代の宮廷女流文学者に広く読まれた。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちょうひえん【趙飛燕 Zhào Fēi yàn】

?‐前1
中国,前漢末の女性で,成帝の皇后。もと踊り子の出で,軽快な身のこなしが燕を思わせるところから飛燕と称された。成帝に見そめられて,妹とともに後宮に入り,帝の寵愛を一身に集めて栄華を誇った。哀帝が立つと皇太后となったが,帝の死とともに権勢を失墜して自殺した。彼女の故事を物語化した《飛燕外伝》1巻があり,漢の伶元(れいげん)の撰と称されるが,おそらく六朝人の創作であろう。【興膳 宏】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

趙飛燕
ちょうひえん
(?―前1)

中国、前漢末期の皇帝である成帝(在位前32~前7)の皇后。卑賤(ひせん)の生まれから身をおこして陽阿主(ようあしゅ)に仕え、そこで歌舞を習得し、偶然陽阿主の家を訪れた成帝の目に留まって妹とともに後宮入りし、ついには皇后となった。しかし前漢王朝きっての放恣(ほうし)な皇帝が、ある夜突然死去したために、成帝とその夜をともにした妹に嫌疑がかかり妹は自殺に追い込まれてしまう。やがて宮廷内で王莽(おうもう)の勢力が伸張すると、飛燕もただの庶人に格下げされて、妹の後を追う。このように卑賤の身から一転して後宮の栄華をほしいままにし、最後には凋落(ちょうらく)の道をたどる趙飛燕姉妹の波瀾(はらん)の生涯は、やがて文学作品『趙飛燕外伝』となった。この作品は、彼女の血縁者から直接聞き取りの形で書き上げられたと伝えられるが、実際には後世の偽作とされる。[桐本東太]

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