飛驒変成岩(読み)ひだへんせいがん

最新 地学事典 「飛驒変成岩」の解説

ひだへんせいがん
飛驒変成岩

Hida metamorphic rocks

飛驒帯を構成する,ペルム紀─三畳紀の低〜中圧高温型の変成岩類。富山・岐阜県県境から福井県東部,石川県南部に分布。正片麻岩(閃緑岩〜花崗岩質片麻岩)を主とし,石英長石質片麻岩,苦鉄質片麻岩・角閃岩,変成炭酸塩岩・石灰珪質片麻岩,泥質片麻岩からなる。泥質片麻岩は珪線石+ざくろ石+黒雲母の鉱物共生で特徴づけられ,稀に高アルミナ泥質片麻岩に珪線石+十字石の鉱物共生が知られている。同変成岩は角閃岩相高温部からグラニュライト相の変成作用を被り,炭酸塩岩と他の岩相の反応が顕著なほか,角閃岩の脱水分解溶融によるミグマタイトを伴う。2.6〜2.3億年前の広域変成作用の時期およびそれに先立った複数の深成岩体の貫入があった。さらに,広域変成時期およびその終了後(2.0〜1.8億年前)に花崗岩類の貫入が記録されている。2.4〜2.2億年前の広域的な変形によって強くマイロナイト化している地域がある。なお,富山県黒部川流域の宇奈月変成岩も飛驒変成岩に含められる場合がある。

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参照項目:伊西岩

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の飛驒変成岩の言及

【飛驒高地】より

…西は両白山地で限られ,その大部分は神通川上流の宮川と高原川,それに庄川の流域であり,南部では南流して木曾川に注ぐ飛驒川(益田(ました)川)の上流域が含まれる。高地の名はあるが,標高1000~1500mの中山性の早壮年期山地で,片麻岩や石英斑岩などのいわゆる飛驒変成岩が広く露出し,古生層と中生層を伴っている。高地中には山頂の平たんな峰がかなり多く,これらは隆起した準平原の遺物と考えられ,1500m,1300m,1100mの3段階が認められる。…

※「飛驒変成岩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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