食み返る(読み)ハミカエル

デジタル大辞泉 「食み返る」の意味・読み・例文・類語

はみ‐かえ・る〔‐かへる〕【食み返る】

[動ラ四]
魚などが水面で呼吸して水中に戻る。
「この海豚いるか―・り候はば、源氏滅び候ふべし」〈平家一一
(「癁る」とも書く)病気がぶり返す。
「聞けばあとから―・る、そもいかなる病ぞや」〈浄・天の網島

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精選版 日本国語大辞典 「食み返る」の意味・読み・例文・類語

はみ‐かえ・る‥かへる【食返・癁】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. 食って帰る。また、食うために帰る。
    1. [初出の実例]「春すぎていく日になれば真こも草あさりし駒のはみかへるらん」(出典:頼政集(1178‐80頃)上)
  3. 魚が水面に出て呼吸して、また水中にもどる。
    1. [初出の実例]「このいるかはみかへり候はば」(出典:平家物語(13C前)一一)
  4. ( 「癁る」とも書く ) =はみかえす(食返)[ 一 ]和玉篇(15C後)〕
    1. [初出の実例]「聞けば跡からはみ返るそもいかなる病ぞや」(出典:浄瑠璃・心中天の網島(1720)中)

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