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心中天の網島 しんじゅうてんのあみじま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

心中天の網島
しんじゅうてんのあみじま

浄瑠璃。世話物。3巻。近松門左衛門作。享保5 (1720) 年大坂竹本座初演。同年に起きた紙屋治兵衛と紀伊国屋小春との心中事件を脚色。商業都市大坂を背景に,妻子ある身で遊女小春に通いつめる治兵衛,憎しみをこえて女同士の義理を感じ合う治兵衛の妻おさんと小春など,登場人物の心理,性格もみごとに描かれ,近松の最高傑作といわれる。その後多くの改作が生れたが,特に安永7 (78) 年近松半二ら合作『心中紙屋治兵衛』 (通称『河庄』) が最も知られ,その増補『時雨炬燵 (こたつ) 』も書かれた。現在,文楽や歌舞伎では,原作による上演のほか,これら上の巻「河庄」と中の巻「時雨の炬燵」の改作も上演される。

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デジタル大辞泉の解説

しんじゅうてんのあみじま〔シンヂユウテンのあみじま〕【心中天の網島】

浄瑠璃。世話物。3巻。近松門左衛門作。享保5年(1720)大坂竹本座初演。遊女小春と紙屋治兵衛との情死事件を脚色したもの。近松世話物の最高傑作とされる。

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百科事典マイペディアの解説

心中天の網島【しんじゅうてんのあみじま】

近松門左衛門作の浄瑠璃,また,これに基づく歌舞伎劇。1720年暮初演。同年大坂網島で起こった紙屋治兵衛(紙治)と曾根崎新地の遊女小春の心中事件を脚色した,近松の世話物の代表作。
→関連項目小栗康平

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世界大百科事典 第2版の解説

しんじゅうてんのあみじま【心中天の網島】

人形浄瑠璃。世話物。3巻。近松門左衛門作。1720年(享保5)大坂竹本座初演。大坂網島大長寺の心中事件を脚色した際物(きわもの)であるが,近松世話悲劇の傑作。大坂天満の紙屋治兵衛と曾根崎新地の遊女小春は深い仲になっていたが,治兵衛にはおさんという女房があり,2人の子までいる。治兵衛と小春は死ぬ約束をしており,2人はその機会をうかがっている。それを予感したおさんは小春に手紙を書いて夫を思い切ってくれとたのむ。

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