デジタル大辞泉 「食合せる」の意味・読み・例文・類語 くい‐あわ・せる〔くひあはせる〕【食(い)合(わ)せる】 [動サ下一][文]くひあは・す[サ下二]1 2種類以上の食物を一緒に食べる。特に、一緒に食べると有害なものを同時に食べる。「スイカとテンプラを―・せるのはよくない」2 凹部と凸部を互いに食い込むように組み合わせる。かみあわせる。「歯車を―・せる」3 上の歯と下の歯をかみ合わせる。「歯を―・せて念珠をもみちぎる」〈宇治拾遺・三〉4 出くわす。「いい日を―・せたあ」〈滑・浮世風呂・四〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「食合せる」の意味・読み・例文・類語 くい‐あわ・せるくひあはせる【食合】 〘 他動詞 サ行下一段活用 〙 [ 文語形 ]くひあは・す 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙① 上歯と下歯をかみ合わせる。歯がみをする。[初出の実例]「湯を口に入るれども、歯をひしと咋合せて不入れず」(出典:今昔物語集(1120頃か)二八)② 二種以上のものを同時に食べる。特に、いっしょに食べると体を害するというものを同時に食べる。[初出の実例]「蕎切と西瓜とくひあはせて死だり」(出典:浮世草子・好色万金丹(1694)一)③ 獣などを闘わせる。食い合いをさせる。[初出の実例]「けだものををりの中でくひあわせて」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)六)④ 歯車、ありさし細工など、凸部と凹部とをぴたりと合わせる。かみ合わせる。〔改正増補和英語林集成(1886)〕⑤ 互いの視線を強く合わせる。⑥ ちょうど出合わせる。出くわす。[初出の実例]「能(いい)日を食(ク)ひ合(アハ)せたア。けふはあるか」(出典:滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例