念珠(読み)ねんじゅ

精選版 日本国語大辞典 「念珠」の意味・読み・例文・類語

ねん‐じゅ【念珠】

〘名〙
① (念仏の際に、数珠(じゅず)を繰って唱えた回数を数えるところから) 数珠をいう。ねんず。
西大寺資財流記帳‐宝亀一一年(780)「左手持水瓶形、右手持桃花、古念数各一貫」
太平記(14C後)三五菩提子の念珠(ネンジュ)爪繰て申けるは」
権記‐長徳四年(998)一二月三日「一念珠間平安遂了」

ねん‐ず【念珠】

〘名〙 =ねんじゅ(念珠)
※宇治拾遺(1221頃)一「木練子(もくれんじ)の念ずの大なるくりさげたる聖法師

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デジタル大辞泉 「念珠」の意味・読み・例文・類語

ねん‐じゅ【念珠】

たまを一つ繰るごとに念仏を唱えるところから》数珠じゅず。ねんず。

ねん‐ず【念珠】

ねんじゅ(念珠)

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普及版 字通 「念珠」の読み・字形・画数・意味

【念珠】ねんじゆ・ねんず

数珠。

字通「念」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の念珠の言及

【数珠】より

…じゅじゅ,ずず,念珠(ねんじゆ)とも称し,誦数とも書く。糸や紐に金属や玉石,種子,香木などで作った小玉を連ね通して一環としたもので,仏号(念仏)を唱えたり,真言陀羅尼(だらに)を唱念する回数を数えたり,仏を礼拝するときに手に掛け,つま繰る法具。…

※「念珠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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