日本歴史地名大系 「飯岡庄」の解説 飯岡庄いのおかのしよう 京都府:綴喜郡田辺町飯岡村飯岡庄古代に山本(やまもと)郷に属したと思われる飯岡が、のち立荘されたものである。地形からつけられた荘名であろうが、岡成庄とも称されたという。永仁六年(一二九八)叡尊の筆になる西大寺三宝料田園目録に「山城国飯岡庄 年貢莚三十枚」とみえる。続いて「正応元年十一月九日、鳥羽院御願十一面堂御本尊、為当御代勅願、被奉安置於当寺四王院、仍彼以庄園等灯油仏聖料田、同御施入」とあり、正応元年(一二八八)伏見天皇の勅願で鳥羽院御願の「十一面堂本尊」を奈良西大(さいだい)寺の四王(しおう)院に移し、飯岡庄以下四荘を灯油仏聖料田として施入している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by