飯島 魁(読み)イイジマ イサオ

20世紀日本人名事典 「飯島 魁」の解説

飯島 魁
イイジマ イサオ

明治・大正期の動物学者 東京帝国大学教授。



生年
文久1年6月17日(1861年)

没年
大正10(1921)年3月14日

出生地
遠江国浜松(静岡県浜松市)

学歴〔年〕
東京大学生物学科(動物学)〔明治14年〕卒

学位〔年〕
理学博士〔明治24年〕

経歴
ライプティヒ大学に留学、明治19年東京帝大理科大教授となった。39年帝国学士院会員。また三崎臨海実験所長も務めた。日本の寄生虫学の開祖で、ミゾサナダムシの幼虫を飲んで、その感染経路を明らかにした。また海綿類に関する業績も残した。一方、考古学にも興味を持ち、モース大森貝塚発掘に参加、東大在学中の12年佐々木忠次郎と共に霞ケ浦西岸稲敷台地の陸平貝塚を発掘、日本人による貝塚発掘の第一号となり、大森貝塚とは異なる縄文土器の存在を明らかにした。30年神戸・和田岬で開かれる第2回水産博覧会では、水族館の水槽に日本で最初の海水・淡水循環装置を指導した。著書に「動物学提要」「中等教育動物学教科書」「人体寄生動物編」「日本の鳥目録」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「飯島 魁」の解説

飯島 魁 (いいじま いさお)

生年月日:1861年6月17日
明治時代;大正時代の動物学者。東京帝国大学教授
1921年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報