飾兜（読み）かざりかぶと

精選版 日本国語大辞典

かざり‐かぶと【飾兜】

〘名〙 端午(たんご)の節供の飾り物の一つ。元祿（一六八八‐一七〇四）の頃、各家では屋外に幟(のぼり)といっしょに飾った。後世、厚紙製で模造品を作り、屋内に飾るようになった。《季・夏》 〔俳諧・誹諧通俗志（1716）〕

※談義本・風流志道軒伝（1763）二「子規啼や五尺のあやめふく、餝兜(カザリカブト)幟の気色」

出典　精選版 日本国語大辞典