首抜(読み)くびぬき

精選版 日本国語大辞典 「首抜」の意味・読み・例文・類語

くび‐ぬき【首抜】

  1. 〘 名詞 〙 首から前後えりへかけて、大きな紋や図案を染め抜くこと。
    1. [初出の実例]「輪棒を首抜(クビヌ)きに染めたる揃ひの浴衣」(出典:歌舞伎・首尾四谷色大山(大山参り)(1880))
    2. 「葉出(はで)な首抜(クビヌキ)の浴衣を着た若い女」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉夏)

くび‐ぬけ【首抜】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人形などの首が抜けていること。抜け首。
  3. 弁解して、困難な状態からのがれること。言いのがれ。
    1. [初出の実例]「某両人を殺しなば科重って首抜けなるまい」(出典:浄瑠璃・双蝶蝶曲輪日記(1749)九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android