首里城跡(読み)しゅりじょうあと

国指定史跡ガイドの解説


沖縄県那覇市首里にあるグスク(城)跡。首里丘陵の最高部、標高120~130mに営まれた琉球王国の都城跡。規模、構造ともに沖縄を代表する重要な城跡であることから、1972年(昭和47)に国の史跡に指定された。1998年(平成10)に園比屋武御嶽(そのひゃんうたき)が追加指定を受け、2000年(平成12)には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として、世界遺産に登録された。首里城は沖縄県が発足した1879年(明治12)までの五百有余年にわたって琉球王国の都城として君臨した城で、創建年代は不明だが、第一尚氏による三山統一後に王城として確立され、その後、第二尚氏の尚真、尚清によって、今日の首里城の規模ができ上がったといわれる。城跡は東西約400m、南北270m、城の外郭には歓会門、久慶門、継世門、木曳門、内郭には瑞泉門、淑順門、白銀門など8門を設け、城壁は琉球石灰岩の切り石を6~10mの高さに積み上げている。内郭には木造の諸宮殿が造営され、正殿の前面左右に南殿、北殿が配置され、そのまわりに書院、内原書院などがある。正殿は沖縄最大の建築物で、高さ16.3m、面積1355m2、本瓦葺き入り母屋造りで、正面は唐破風造りにして建物全体が基壇の上に建てられていた。これらの建物はすべて第2次大戦で失われ、城内の拝所、首里森(しょりもり)も原形を失ったが、現在は正殿を中心とする建築物群、門、城郭が再建され首里城公園として整備されている。園比屋武御嶽は首里城跡の西北、歓会門と守礼門の間にあり、1519年(正徳14)、尚真王の時代に創建され、拝殿に当たる石造の門が現存する。那覇バスターミナルから沖縄バス「首里城前」下車、徒歩約3分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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