園比屋武御嶽(読み)そのひゃんうたき

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

園比屋武御嶽
そのひゃんうたき

沖縄県那覇市首里(しゅり)にある琉球神道(りゅうきゅうしんとう)の聖地。『琉球国由来記』(1713)には「ソノヒヤブノ御イベ」とある。首里城の守り神で、城の正門のすぐ外にある。道に面して石門の拝所が建ち、後方の山地を聖地とした。王家の出身地、伊是名島(いぜなじま)を遥拝(ようはい)するための御嶽で、同島の田の神御嶽のソノヒヤブの神を移し祀(まつ)ったと伝える。石門は1519年(永正16)の建立で、1933年(昭和8)に国宝に指定されたが、1945年に第二次世界大戦の戦禍を被って大破した。戦後、復原修理され、現在は国の重要文化財である(指定1972)。2000年(平成12)琉球地方の独特な文化遺産を対象に「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」が世界遺産の文化遺産に登録されており、石門も首里城など登録遺産群9か所のうちの一つに含まれている(世界文化遺産)。石門の扁額(へんがく)は原物は残っていないが、その銘文は1519年のもので、琉球最古の候文(そうろうぶん)の遺文である。

[小島瓔


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