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おもろさうし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

おもろさうし

沖縄,奄美の島々で謡われたオモロを集めた古謡集。首里王府によって,1532~1623年の間に3回にわたり採録された。諸本のうち,現存の首里博物館の尚家本 (1710書写) は 22巻。うち2巻は後世の書写といわれる。歌数 1554首 (うち重複 306首) 。ほとんど平仮名で書かれ,まれに漢字もみられる。日本の古典の仮名づかいに比べ,はるかに複雑で,未詳語も多い。尚寧王妃が薩摩に連れ去られた夫を思慕して謡ったのが最後のオモロといわれる (1610頃) 。琉球文学の貴重な資料。

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百科事典マイペディアの解説

おもろさうし【おもろそうし】

沖縄本島およびその周辺島嶼の叙事的古謡の集成。22巻,1554首。首里王府によって1531年(第1巻),1613年(第2巻),1623年(第3巻以降)の少なくとも3回にわたって編纂(へんさん)された。
→関連項目伊波普猷エイサー沖永良部島外間守善与論島琉球文化

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世界大百科事典 第2版の解説

おもろそうし【おもろさうし】

沖縄最古の歌謡集。オモロまたはウムイは,沖縄・奄美諸島に伝わる古い歌謡のこと。ほぼ12世紀ころから17世紀初頭にわたってうたわれた島々村々のウムイを首里王府で採録したのが《おもろさうし》22巻である。1531年の第1回結集事業で第1巻が成立,1613年に第2巻が成り,23年に第3巻以下の20巻ができあがったといわれる。収録歌数1554首,重複したものを除けば1248首とされる。原本は1709年に首里城の火災で失われ,現存する最古の写本は尚家本(しようけぼん)(1710筆写)である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

おもろさうし
おもろそうし

沖縄の古謡集。全22巻。沖縄、奄美(あまみ)諸島に伝わる神歌を首里(しゅり)王府が採録編集したもの。収録歌数は1554首であるが、重複を除く実数は1248首である。第1巻は1531年(嘉靖10)、第2巻は1613年(万暦41)、第3巻以下は1623年(天啓3)に編纂(へんさん)されたが、第11、14、17、22の各巻には編年の記載がなく不明。表記は漢字を交えた平仮名書きであるが、沖縄語を写す独得の表記法が用いられている。原本は1709年の首里城の火災で失われ、1710年、具志川家に伝わる本から2部書き改めて、王城とおもろ主取(ぬしどり)(王府で謡われるオモロに関するすべてをつかさどった役職)安仁屋(あにや)家に格護された。現存の尚家(しょうけ)本(重要文化財)はその1本で、王城に伝えられたものである。現存するその他の諸本はすべて安仁屋本系統の写本である。安仁屋本系仲吉本を底本とし尚家本ほか諸本を校合した『校本おもろさうし』(仲原善忠・外間守善編、1965・角川書店)がある。[外間守善]
『外間守善・西郷信綱校注『日本思想大系18 おもろさうし』(1972・岩波書店)』

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世界大百科事典内のおもろさうしの言及

【琉球語】より

…また(11)は語頭のヤ行子音をdに変えている(例:dama〈山〉)。
【琉球語の文献資料】
 韻文の資料は《おもろさうし》,組踊(くみおどり)の脚本,琉歌集の3種がおもなものである。また《混効験集》(1711)は《おもろさうし》のための古辞書である。…

※「おもろさうし」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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