日本大百科全書(ニッポニカ) 「香人形」の意味・わかりやすい解説 香人形こうにんぎょう 香道で組香(くみこう)に用いる人形。芸術的感興の深い遊戯。盤物ともよばれ、香盤と称する罫(けい)を引いた盤の上に立物(たちもの)と称する人形を立て、組香の香の名を当て、勝負を決める際に、その得点を示すのに用いる。人形を動かし得点を示す。人形の頭や手足は象牙(ぞうげ)彫りで錦(にしき)などの衣装を着せるなどし、きわめて美しい装飾を施したものであった。[山中 裕] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例