香取院(読み)こうしゆいん

日本歴史地名大系 「香取院」の解説

香取院
こうしゆいん

[現在地名]境町塚崎

塚崎つかざき東端宮戸みやと川と長井戸ながいど沼を望む地に所在。昭和二六年(一九五一)の雷火により焼失したが、焼残った山門往時をしのばせる。三宝山観音寺香取院と号し真言宗豊山派。本尊阿弥陀如来。寺伝によれば寛永九年(一六三二)権大僧都順清の開基、本寺は下総関宿の昌福寺。山門は延享元年(一七四四)建立で、昌福寺が一〇両、名主田村家が五両を寄進。宝永三年(一七〇六)の指出帳(長野監治文書)には「一真言宗三宝山観音寺香取院、本寺関宿昌福寺、高五石八斗七升、寺社領御引被遊被下候、永銭五百廿五文、右同断」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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