庚申塚(読み)コウシンヅカ

デジタル大辞泉 「庚申塚」の意味・読み・例文・類語

こうしん‐づか〔カウシン‐〕【×庚申塚】

村境などに、青面金剛しょうめんこんごうを祭ってある塚。多く、三猿さんえんを石に彫ったものなどを一緒に立てる。

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精選版 日本国語大辞典 「庚申塚」の意味・読み・例文・類語

こうしん‐づかカウシン‥【庚申塚】

  1. 〘 名詞 〙 道ばたなどに庚申をまつった塚。多く、庚申青面(こうしんしょうめん)三猿(さんえん)を彫った石などを立てる。道祖神といっしょにまつられている場合もある。
    1. [初出の実例]「間男はかうしん塚でとつかまり」(出典:雑俳・柳多留‐一七(1782))

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「庚申塚」の解説

庚申塚
こうしんづか

長年にわたる庚申信仰を記念して庚申講員がたてた碑塔,またそれがある場所。16世紀のものが最古という。庚申を仏教では青面金剛(しょうめんこんごう)とし,神道では猿田彦として三猿の画像を碑塔に刻み,講員の所属する村や氏名などが刻まれることが多い。60年に1度の庚申年に建立されることも広く行われた。猿田彦が塞の神(さえのかみ)に付会されて,村境などの境界にたてられることが多かった。

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