香箱を作る(読み)コウバコヲツクル

デジタル大辞泉 「香箱を作る」の意味・読み・例文・類語

香箱こうばこつく・る

香箱の形に似ているところから》猫が背を丸くしてうずくまる。人が背を丸くしてすわっているさまにもいう。
三毛猫一匹静かに―・っていた」〈芥川お富貞操

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精選版 日本国語大辞典 「香箱を作る」の意味・読み・例文・類語

こうばこ【香箱】 を 作(つく)

  1. ( 香箱の形に似ているところから ) 猫が背をまるめてうずくまっているさまをいう。また、人が日なたなどで、背をまるくしてすわっているさまにもいう。
    1. [初出の実例]「女房が火鉢の傍を離れがたなき風情で、寂しさうに香箱(カウバコ)をつくってゐると」(出典:紫(1894)〈尾崎紅葉〉六)
    2. 「小さな白猫が其側に香箱(カウバコ)をつくってゐる」(出典:老年(1914)〈芥川龍之介〉)

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