一匹(読み)イッピキ

デジタル大辞泉 「一匹」の意味・読み・例文・類語

いっ‐ぴき【一匹/一×疋】

魚・虫・獣など一つ。→ひき
一人」をぞんざいに、また強めていう語。「男―」
絹布2反。
銭の10文。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「一匹」の意味・読み・例文・類語

いっ‐ぴき【一匹・一疋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 布帛の長さの単位 ) ⇒ひき(匹)[ 一 ]
  3. 畜類の一頭。→ひき(匹)[ 二 ]
    1. [初出の実例]「太神宮度会宮各加一疋」(出典延喜式(927)一)
    2. [その他の文献]〔史記‐平準書〕
  4. ( 銭を数える単位 ) ⇒ひき(疋)[ 一 ]
  5. 「一人」をぞんざいに、また、強調していうことば。
    1. [初出の実例]「是にもおなごが一ひき御ざあるが」(出典:虎明本狂言・粟田口(室町末‐近世初))
  6. 並すぐれている者。ひとかどの者。
    1. [初出の実例]「此人もまま母。又はりんきづよきかみさまなどにして。わめかしては一疋也」(出典:評判記・役者口三味線(1699)京)

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