馬宿(読み)ウマヤド

デジタル大辞泉 「馬宿」の意味・読み・例文・類語

うま‐やど【馬宿】

駅馬伝馬に用いる馬を用意しておく所。
自分の馬で旅をする人が宿に泊まるとき、その馬を宿で預かること。また、馬を預かる設備のある宿屋

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「馬宿」の意味・読み・例文・類語

うま‐やど【馬宿】

〘名〙
① 駅馬、伝馬に使用する馬を準備しておく所。
※俳諧・西鶴大句数(1677)二「道中をかぞへかるたの馬宿に 関山三か四か五か六歟」
② 馬宿で働く人足。馬方
浮世草子・好色一代男(1682)六「金椙(かなすき)の馬宿(ムマヤド)までも君を思へば、かちはだしにて」
③ 自分の馬に乗って旅をする人が宿屋に泊まるとき、その馬を宿で預かること。また、そういう設備のある宿屋。うまやどり。
※ながし(1913)〈森鴎外〉「表は旅人宿(はたごや)で、裏には大きい厩(うまや)があって馬宿(ウマヤド)もする」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の馬宿の言及

【引田[町]】より

…高徳線が通じる。古くから海陸交通の要地で,馬宿地区には古代に阿波から大坂峠を越えて讃岐に入る最初の宿駅が置かれ,中世以降は引田港が東讃随一の良港として栄えた。潟湖の安戸(あど)池は,昭和初期日本で最初にハマチ養殖の企業化に成功したところで,ハマチ養殖は現在でも町の基幹産業の一つとなっている。…

※「馬宿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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