日本歴史地名大系 「馬見塚古墳群」の解説 馬見塚古墳群まみつかこふんぐん 熊本県:山鹿市方保田村馬見塚古墳群[現在地名]山鹿市方保田 辻馬見塚神社の裏手の雑木林内にある七基(うち辻古墳一基は消滅)よりなる古墳群。標高五七メートルの丘陵南端に位置し、この丘陵を含めた一帯は昔から馬見塚原(まみつかばる)といわれた荒野であった。「国誌」の方保田(かとうだ)村の項に「村外レニ大ナル塚アリ、是即チ馬見塚也、景行帝巡狩ノ時此地ニ馬ヲ叡覧アリシト云」と記すのは、当古墳群を指すものと思われる。昭和三〇年代に発見され、巨大な円墳が多く、うち一基の辻(つじ)古墳を除いては、未発掘で築造年代なども不明である。発掘調査の終了した辻古墳は、東西二五メートル、南北二七メートル、高さ三・八メートルの截頭円墳で、封土に葺石・埴輪はみられない。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by