騰波之江(読み)とばのえ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「騰波之江」の意味・わかりやすい解説

騰波之江
とばのえ

茨城県西部,小貝川流域にあった沼沢地。南北約 5.5km,東西約 2kmと推定される。かつて湖沼であったが干上がり,耕地となる。現在の下妻市筑西市に及ぶ範囲。古く『常陸国風土記』『万葉集』にその名がみえる。寛文年間 (1661~72) 小貝川改修工事の一環として流路のつけ替えが行なわれ,米作を主とする新田村が成立した。周辺台地のへりには奈良時代初期の寺跡,中世城跡などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android