骨正月(読み)ホネショウガツ

デジタル大辞泉 「骨正月」の意味・読み・例文・類語

ほね‐しょうがつ〔‐シヤウグワツ〕【骨正月】

西日本で、二十日正月はつかしょうがつのこと。魚の骨まで食べ尽くすことからの称。 新年「ものがたき―の老母かな/虚子

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精選版 日本国語大辞典 「骨正月」の意味・読み・例文・類語

ほね‐しょうがつ‥シャウグヮツ【骨正月】

  1. 〘 名詞 〙 ( 正月の祝いに用意した塩鰤(ぶり)などの骨と大根などで粕汁にして二〇日に食べたところから ) 西日本で、正月二〇日をいう。はつか正月。骨降し。《 季語・新年 》
    1. [初出の実例]「骨正月 廿日」(出典:俳諧・誹諧通俗志(1716)正月)

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とっさの日本語便利帳 「骨正月」の解説

骨正月

関東の一部、西日本から九州にかけて行われている行事で、二十日正月、七日正月、団子正月、二十日団子などの別称がある。正月の祝いに用意した塩鰤(ぶり)などの骨を、大根などと粕汁にして食べたので骨正月という。正月六日の夜から、七日の朝を節日とするところでは、刺のある樹枝、蟹の鋏のような尖ったものを戸口に挟み、炊いた粥に指の爪を浸したのち、爪を切る(七草爪という)。これは邪気災禍を祓う呪い。正月用の魚をこの日までに食べてしまい、残った骨は正月最後のご馳走になる。東京の下町では、新巻鮭や干鱈煮凝(にこご)りを作る。
乞食の骨正月や霙降る\大釜菰堂

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