高グロブリン血症(読み)こうグロブリンけっしょう(その他表記)hyperglobulinemia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高グロブリン血症」の意味・わかりやすい解説

高グロブリン血症
こうグロブリンけっしょう
hyperglobulinemia

血清蛋白のうち,グロブリンが正常値以上のものをいう。グロブリン分画のすべてが増加する場合と,α,β,γのいずれかの分画だけが特に増加する場合とがある。多発性骨髄腫,サルコイドーシス,膠原病などで起り,いずれも形質細胞の増殖または腫瘍を伴う。そのほか結核,ハンセン病 (らい) ,黒熱病や慢性肝疾患,特に肝硬変症などでも起る。膠原病のなかでも,全身性紅斑性狼瘡では,同時に血清中に LE因子が証明され,慢性関節リウマチでは,リウマチ因子陽性となる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android