高光村(読み)たかみつむら

日本歴史地名大系 「高光村」の解説

高光村
たかみつむら

[現在地名]神石町高光

福永ふくなが村の東に位置し、北流して帝釈たいしやく川に流入する高光川沿いの沃野を中心として各谷々が連なる。中央部を三原と東城とうじよう(現比婆郡東城町)を結ぶ街道が通る。この街道は東城へは高光川に沿い、その河筋に南から北へ上郷かみごう中郷下郷中津井谷なかついだにと主集落が並ぶ。またこれと直交する地形で山方谷やまがただに三門谷みかどだに野上谷のがみだにの集落がある。村域内に山方横穴とよばれる、三次みよし地方のものと連関する形式をもつ古墳があり、ごうの川水系による出雲系文化の流入が考えられる。中郷にはたつくち古墳があり、石室側壁が厚さ一センチ内外の扁平な石材を平積みにした珍しいものである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android