高向庄(読み)たこうのしよう

日本歴史地名大系 「高向庄」の解説

高向庄
たこうのしよう

皇室領の一である山城安楽寿あんらくじゆ院領庄園。庄名からみて、近世の高向村付近と推定される。高向村には、元慶七年(八八三)の頃には観心かんしん寺領高田たかだ庄の一部があったが、その後庄園制の本格的な展開期に再編成されたものであろう。安楽寿院に対し官使・検非違使・院宮諸司・国使らの闖入と大小国役を停止した康治二年(一一四三)八月一九日付太政官牒案(安楽寿院古文書)に、同院領庄園一四ヵ所の一として「壱処字高向庄 在同国錦部郡内」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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