高尾山経塚群(読み)たかおやまきようづかぐん

日本歴史地名大系 「高尾山経塚群」の解説

高尾山経塚群
たかおやまきようづかぐん

[現在地名]田辺市上秋津

上秋津かみあきづ北東に位置する高尾山(鷹尾山・高雄山とも。六〇五・九メートル)中腹、標高三〇〇メートルの西南に面した地点に三基あり、平安時代末に属する。当地一帯は平安時代末から室町時代にかけて存在したと推定される高尾山廃寺(千光寺の前身とされる)跡で、同寺との関連が考えられる。なお当地を寺屋敷てらやしきと通称することから高尾山寺屋敷経塚、また上秋津村経塚ともよばれる。昭和六年(一九三一)開墾中に発見され、同年末に発掘調査が行われた。その後も昭和五〇年、同五三年に確認調査が行われている。

経塚は石室をもって造営されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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