高師村(読み)たかしむら

日本歴史地名大系 「高師村」の解説

高師村
たかしむら

[現在地名]茂原市高師町・道表どうびよう萩原町はぎわらちよう千代田町ちよだちよう中部ちゆうぶ

茂原村の北に位置し、南流する阿久あく川と豊田とよだ川に挟まれた平坦部にある。本納ほんのう村から一宮本郷いちのみやほんごう(現一宮町)に至る通称房総東街道や江戸湾と外房を結ぶ伊南房州通いなんぼうしゆうどおり往還の馬継場。観応二年(一三五一)八月二三日の粟生為広譲状写(尊経閣文庫)によると、粟生為広が惣領秋広に譲与した所領のなかに「上総国二宮庄内秋羽郷高師村参分壱」とみえる。なお秋羽あきば郷は当地を含む一帯に比定される。「本土寺過去帳」には寛正七年(一四六六)の「タカシ神妙内」や「上総高師」の記事をはじめ、「タカシ実相寺」などと高師の地名が散見する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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