高忍日売神社(読み)たかおしひめじんじや

日本歴史地名大系 「高忍日売神社」の解説

高忍日売神社
たかおしひめじんじや

[現在地名]松前町徳丸

徳丸の宮浦とくまるのみやのうらにある。当社は「延喜式」神名帳にある式内社で、伊予郡四座の一であり、主祭神は高忍日売神、配神は天忍人命・天忍日女命・天忍男命である。旧郷社。

社記に「南都三笠山春日大明神之御別社也、神領七十六町」とある。古くは馬場が八町あって、毎年春夏秋冬の四度、市が立ち、衆庶群集し、社運盛大であったという。市には上市夷子・下市夷子があって、上市では主として山の産物、下市では海産物の取引が行われた。上市夷子の位置には、現在神籠石が残っている。中世には若宮わかみや八幡といったが、近世には旧称に復して高忍日売神社と号した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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