20世紀日本人名事典 「高橋磌一」の解説
高橋 磌一
タカハシ シンイチ
昭和期の歴史家 歴史教育者協議会委員長;東京都平和委員会会長。
- 生年
- 大正2(1913)年3月28日
- 没年
- 昭和60(1985)年8月6日
- 出生地
- 東京市芝区(現・東京都港区)
- 学歴〔年〕
- 慶応義塾大学文学部国史学科〔昭和11年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 毎日出版文化賞(第3回)〔昭和24年〕「世界の歴史・日本」(共著),毎日出版文化賞(第4回)〔昭和25年〕「日本の国ができるまで」(共著),高野長英賞〔昭和52年〕
- 経歴
- 暁星中学校教諭などを経て、昭和24年に設立された歴史教育者協議会の中心メンバーとして、戦後一貫して民間の歴史教育の発展に尽した。44年から同協議会委員長となり、教科書検定訴訟、中国、韓国の教科書批判などを通じて民主教育の立場から発言し教科書運動に影響を与えた。また平和運動にも取り組み、43年より東京平和委員会会長を務めた。40年日本学術会議会員。歴史書「日本の国ができるまで」などで毎日出版文化賞受賞。著書に「洋学論」「洋学思想史論」「歴史教育と歴史意識」「歴史教育とわが人生」、「高橋磌一著作集」(全12巻・別巻3 あゆみ出版)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報