高泊神社(読み)たかとまりじんじや

日本歴史地名大系 「高泊神社」の解説

高泊神社
たかとまりじんじや

[現在地名]小野田市大字西高泊

周防灘に注ぐ有帆ありほ川河口の西に位置する。高泊開作ができるまでは湾内の一小島であった竜王りゆうおう島にある。祭神は市杵島姫命・大綿津見命のほか配祀として倉稲魂命を祀る。旧県社。

高泊神社所蔵文書によれば、高泊開作完成以前は八大竜王を祀っていたと伝え、寛文八年(一六六八)開作の完成によって、萩藩は同一二年守護神として安芸国厳島いつくしま神社(現広島県佐伯郡宮島町)を勧請して加祭、厳島竜王社と改称した。翌一三年に社殿改築建立し、九月一〇日、一一日の両日祭日と定めたという。天和二年(一六八二)社領高として米三石五斗を与えられた。

九月祭礼の神事役割は、地元西高泊にしたかとまりのほか近隣集落にも割り当てられ、目出めで有帆口ありほぐち高須たかす烏帽子岩えぼしいわ平原ひらばら楴山くしやま・高泊地方・千崎ちざき横土手よこどての各集落が奉仕した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android