高浮彫(読み)タカウキボリ

デジタル大辞泉 「高浮彫」の意味・読み・例文・類語

たか‐うきぼり【高浮(き)彫(り)】

浮き彫りの一。絵・模様文字などを厚く浮き上がらせたもの。高肉彫り。⇔薄浮き彫り

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精選版 日本国語大辞典 「高浮彫」の意味・読み・例文・類語

たか‐うきぼり【高浮彫】

  1. 〘 名詞 〙 浮彫一つ彫刻部の肉が、平面の上に立体の彫刻のように高く浮き出たもので、多く建築装飾や仏像などに用いられる。高肉彫。
    1. [初出の実例]「あたかも優れた高浮彫の群像が壁面から今にも離れそうな」(出典:ドン・キホーテ(1944)〈中村光夫〉二)

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世界大百科事典(旧版)内の高浮彫の言及

【浮彫】より

…厳密には,単なる刻線によるもの,たとえばタッシリ・ナジェールの岩壁刻線画とは区別され,またギリシアの神殿の破風彫刻やゴシック大聖堂の彫像のように,完全な丸彫彫刻を背景壁面に固定したものとも区別される。彫刻の浮出しの程度,換言すれば奥行き空間の圧縮度に応じて,高浮彫alto rilievo,半浮彫(中肉浮彫)mezzo rilievo,低浮彫(薄肉浮彫)basso rilievoに分類される。これらは,いずれも彫刻が背景面より突出するいわゆる〈陽刻〉に属するが,浮彫の特殊な例としては,逆に背景面より彫刻が沈む〈陰刻〉,あるいは〈沈み彫〉があり,円筒印章の場合などは完全な陰刻の例であり,古代エジプトで慣用された手法では,彫刻そのものは低浮彫の陽刻であるが,輪郭線の部分で彫り込まれて,ぜんたいが背景面より沈んでいる,いわゆる〈くり型浮彫〉がある。…

※「高浮彫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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