高羅芳光(読み)コウラ ヨシミツ

20世紀日本人名事典 「高羅芳光」の解説

高羅 芳光
コウラ ヨシミツ

昭和期の実業家 元・富士通社長;元・ファナック社長。



生年
明治35(1902)年3月4日

没年
昭和59(1984)年5月14日

出生地
山口県

学歴〔年〕
慶応義塾大学経済学部〔大正14年〕卒

主な受賞名〔年〕
藍綬褒章〔昭和46年〕,勲二等瑞宝章〔昭和53年〕

経歴
富士通のコンピュータ事業を“国産第1位”に押し上げるのに大きく貢献した。“中興の祖”と称された故岡田完二郎社長の病気により昭和45年に6代目の社長に就任、岡田氏の敷いたコンピュータ路線を軌道に乗せた。国内では日立製作所との提携、松下電器グループとの合弁会社パナファコムを設立するなど次々と手を打ち、一方、「コンピュータ事業の拡大には国際戦略が不可欠」と海外戦略を展開し、ハワイに日米経営科学研究所(JAIMS)を設立するなど“アイデア社長”としての一面をいかんなく発揮、その布石を打った。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「高羅芳光」の解説

高羅芳光 こうら-よしみつ

1902-1984 昭和時代後期の経営者
明治35年3月4日生まれ。富士電機製造にはいり,昭和22年富士通信機製造にうつる。45年さきに改称した富士通の社長。国際的な互換性をもつコンピューター開発につくした。47年富士通ファナックを設立し,社長。昭和59年5月14日死去。82歳。山口県出身。慶大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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