高苑郷(読み)たかそのごう

日本歴史地名大系 「高苑郷」の解説

高苑郷
たかそのごう

和名抄」高山寺本・元和古活字本のいずれも訓を欠く。尾張国神名帳には、春日井郡二〇座のなかに「小高薗天神」がみえ、当郷内に存在していたものと考えられる。

郷域について「大日本地名辞書」は、不詳としながらも、「塩尻」が高田寺たかだじ(現西春日井郡師勝町)比定することを疑問視し、一方、清洲きよす(現西春日井郡)に御園神明社があることから、高苑を清洲旧名とする考えを述べている。

高苑郷
たかそのごう

「和名抄」高山寺本・名博本にみえる郷名。訓は不明だが、タカソノであろう。東急本には「高花」とあるが、「高苑」の誤写であろう。天平勝宝二年(七五〇)四月一一日の仕丁送文(優婆塞貢進文か、正倉院宝物丹裹古文書)にも「大湯坐部古万呂年卅四 遠江国磐田郡高苑郷戸主大湯坐部小人戸口」との記載がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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