高通(読み)たかつじどおり

日本歴史地名大系 「高通」の解説


たかつじどおり

平安京開設の際に開かれた高辻小路にほぼ該当。仏光寺ぶつこうじ通の一筋南を東西に貫通。「坊目誌」には「東は寺町に起り、西は大宮西方に至る。(中略)文明以後荒廃に逮び、天正中再開する所なり」とある。建永元年(一二〇六)九月一日には、「京有火、後聞、自高辻室町及五条西洞院」(明月記)と、火災の記事がみえる。

応仁・文明の乱以前の高辻通は南北の大宮おおみや通で遮断され、江戸時代にも、大宮通以西は、洛中壬生みぶ(現中京区)であった。幕末には高辻通一貫町いつかんまち西側で、肥後細川屋敷に突当っている。

「京雀」には「(縦)町は高倉通にあたりて仏光寺ある故に今の高辻通を世に仏光寺通といふ」とあり、現在の仏光寺通を旧名の五条坊門通で登載していることから、まだ当時は、仏光寺通と高辻通との呼称が判然としなかったとも考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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