洛中(読み)ラクチュウ

デジタル大辞泉 「洛中」の意味・読み・例文・類語

らく‐ちゅう【×洛中】

都の中。京都市中洛内。⇔洛外

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精選版 日本国語大辞典 「洛中」の意味・読み・例文・類語

らく‐ちゅう【洛中】

  1. 〘 名詞 〙 みやこの中。京都の市街地の中をさす。京都を中国洛陽になぞらえての呼称。厳密には平安京左京の中をいうが、市街地が拡大または縮小するため、また、人それぞれの認識の差もあって、その範囲は一定しない。近世にはおおよそ、東は鴨川、西・南は御土居、北は鞍馬口通を限って、その中を洛中とした。洛内。
    1. [初出の実例]「州民之愁多結凶党之類犯歟、抑洛中不坂東」(出典小右記‐治安三年(1023)一二月二三日)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「洛中」の意味・わかりやすい解説

洛中
らくちゅう

京都市の古くからの市街地をさす通称。洛とは都の別称で,中国の洛陽になぞらえた呼称。洛中は洛外に対する概念で,洛中洛外という表現がある。現在の洛中の範囲は必ずしも明確ではない。明治維新以前から市街地であった古い部分を漠然とさすこともあるが,通常,東大路西大路北大路,九条通の内側 (あるいは東は鴨川まで) をさしている。

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