高速度撮影(読み)こうそくどさつえい

精選版 日本国語大辞典 「高速度撮影」の意味・読み・例文・類語

こうそくど‐さつえい カウソクド‥【高速度撮影】

〘名〙 きわめて短い時間の露出で撮影すること。高速で変化する現象を撮影する場合に用いる。〔モダン用語辞典(1930)〕

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デジタル大辞泉 「高速度撮影」の意味・読み・例文・類語

こうそくど‐さつえい〔カウソクド‐〕【高速度撮影】

フィルムのこま送りを普通より速くして撮影する技法。これを標準速度で映写すると、スローモーションで再現できる。高速度の現象を観察・観測する場合にも用いられる。

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百科事典マイペディア 「高速度撮影」の意味・わかりやすい解説

高速度撮影【こうそくどさつえい】

映画の技法。フィルム速度を標準よりも速くして(一般の撮影機では2〜3倍まで)撮影すること。これを標準速度で映写すると,撮影対象の運動がゆるやかに見え,肉眼には見えにくい運動も知覚できる。スローモーションとも。→超高速度撮影
→関連項目撮影機

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高速度撮影」の意味・わかりやすい解説

高速度撮影
こうそくどさつえい
high-speed shooting

映画技術用語。フィルムは撮影時に普通1秒間 24コマの速さで回転するが,それ以上の速さで撮る方法。撮影されたものを映写すると逆にスローモーションとなるから,高速度で動く物体 (ロケットなど) の研究に適している。

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世界大百科事典(旧版)内の高速度撮影の言及

【高速度写真】より


【高速度コマ撮り写真】
 長尺フィルムに,映写速度より速いコマ撮り速度で撮影すると,現象の時間を引き伸ばして,映画として観察できる。いわゆる高速度撮影とか超高速度撮影と呼ばれている手法であるが,通常のシネカメラのようにフィルムを間欠的に移動させて撮影するかき落し式では,撮影速度は1秒当り1000コマ(1000f/s)が最高で,これ以上の速度を得るためには以下のような特殊なカメラや装置が利用される。
[回転プリズム式カメラ]
 フィルムを連続的に巻き取り,回転プリズムによってフィルムに合わせて像を移動させるもので,100m/s近くの巻取速度が可能で,16mm長尺フィルムで104f/sが得られる。…

※「高速度撮影」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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