日本歴史地名大系 「高道新町」の解説 高道新町たかみちしんまち 石川県:金沢市金沢城下第七連区高道新町[現在地名]金沢市山(やま)の上町(うえまち)高道町の北東端より南東の卯辰(うたつ)山へ抜ける通りに沿う町。明治四年(一八七一)月心寺(げつしんじ)門前・妙円寺(みようえんじ)門前・心蓮社(しんれんしや)門前とほか一軒の五九軒で町立てされたが(「御布告留帳」加賀藩史料)、天保町絵図にはすでにその名がみえる。江戸時代には油木(あぶらき)山・高道山と称されていた地域で、油木の名はかつてこの地に油木を植えたことによるという(金沢古蹟志)。寛永一六年(一六三九)には高道山に山ノ上町の善導(ぜんどう)寺の寺領があった(貞享二年寺社由緒書上)。日蓮宗本法(ほんぽう)寺は天正一五年(一五八七)日随の創建。当初は越中松倉(まつくら)にあったが、のち「浅野川下堀川」に移って寺領を前田利常から下賜され、さらに現在地へ転じて再度寺領二二〇歩余を拝領した(貞享二年寺社由緒書上)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by