高遠そば

デジタル大辞泉プラス 「高遠そば」の解説

高遠そば

長野県伊那市の高遠町地区に伝わる郷土料理。“辛つゆ”と呼ばれる、辛味大根のおろし汁を焼きみそで味付けしたつゆで食するそば。伊那地方で作られていたそば切り(麺線状のそば)は、そば好きだった高遠藩主・保科正之転封にあわせて各地に広まり、福島県の会津地方ではこれを「高遠そば」と呼んだ。辛つゆを用いるそば作りは、本家にあたる高遠では一時期途絶えていたが、2000年代に、高遠町や同町のそば組合が主導して、辛味大根の生産と辛つゆを用いるそばを復活。名称を会津地方から逆輸入する形でブランド化した。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android