高遠町(読み)たかとおまち

日本歴史地名大系 「高遠町」の解説

高遠町
たかとおまち

面積:一三九・二六平方キロ

北流する三峰みぶ川が流れを西に変える位置を中心とする地域と、北から流れる支流山室やまむろ川・藤沢ふじさわ川が合流する沿岸の地域。

吾妻鏡」の文治二年(一一八六)一一月八日の条にみえる諏訪社領の藤沢はこの地域を含んでいる。山室川や藤沢川の上流は諏訪地方の背後にあたり、古来諏訪地方との関係が深く、交通路も開け、その道は三峰川の谷に通じて下伊那への交通路でもあった。

中世後半には諏訪氏の勢力は更に浸透し、その本拠も処々転じたと考えられるが、いわゆる高遠城は諏訪氏の分流の高遠氏によって創設されたと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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