日本歴史地名大系 「高陣場山」の解説 高陣場山たかじんばやま 青森県:南津軽郡浪岡町王余魚沢村高陣場山王余魚沢(かれいざわ)集落の東約一キロに位置し、標高二二四・三メートル。山頂付近を高田(たかだ)(現青森市)を経て青森へ出る通称豆坂(まめさか)道が通り、南部・外ヶ浜(そとがはま)と津軽内陸部とを結ぶ重要地点であった。中世から度々古戦場となる。天正一三年(一五八五)大浦(津軽)為信の油川(あぶらかわ)城(現青森市)攻略のあと横内(よこうち)城(現青森市)城主堤弾正は鰈沢(かれいざわ)(王余魚沢)の高陣場で討たれた(津軽一統志)。また津軽救援に失敗した長杭日向の敗軍もここを通って落ちのび、大永四年(一五二四)の三代利右衛門の子主水の乱も外ヶ浜の堤(つつみ)ヶ浦(現青森市)と浪岡にまたがる地域が主戦場となり、その後の相川掃部、西野内匠の乱でも同様であった(南部史要)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by