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下北半島 しもきたはんとう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

下北半島
しもきたはんとう

青森県北東部に斧状に突出する半島。東は太平洋,西は陸奥湾と平館海峡を挟んで津軽半島に,北は津軽海峡を隔てて北海道に対する。半島の主要部は,那須火山帯に属する恐山山地である。その中央にカルデラ湖宇曾利山湖があり,その周囲に恐山霊場で有名な地蔵堂や宿坊などがある。外輪山には,釜臥山 (879m) ,朝比奈岳 (874m) などの峰がある。冬は積雪が多く夏は偏東風が卓越し,北部沿岸には濃霧が発生する。気候条件に恵まれてはいないが,ジャガイモなどの栽培は行なわれている。古くから田名部馬の産地として知られていた。酪農も導入されている。恐山のヒバ林を中心に林業が盛んで,陸奥湾ではホタテガイ,ノリの養殖漁業が行なわれる。半島の北部は下北半島国定公園に属する。JR大湊線が半島の中心部を通るだけで,半島内の交通はむつ市からのバス便に頼っている。

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デジタル大辞泉の解説

しもきた‐はんとう〔‐ハンタウ〕【下北半島】

青森県北東部に斧(おの)状に突出する半島。中央部は恐山(おそれざん)山地で、北端の大間崎は本州最北端。

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百科事典マイペディアの解説

下北半島【しもきたはんとう】

本州北端部にある斧(おの)の形をした半島。斧の柄にあたる部分は低い下北丘陵海岸段丘,西へ張り出す半島主体部には恐山(おそれざん)山地があり,両者が接する低地にむつ市がある。
→関連項目青森[県]陸奥湾

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世界大百科事典 第2版の解説

しもきたはんとう【下北半島】

青森県北東部に斧状に突出する半島。北は津軽海峡を隔てて北海道亀田半島に対し,西は平舘海峡をはさんで津軽半島と対する。半島の頭部は奥羽山脈の延長の恐山(おそれざん)山地で,西側は500~700mの断層崖となっており,崖下には海食作用をうけた凝灰岩岩礁が並ぶ仏ヶ浦名勝となっている。山地の中央には恐山があり,カルデラ湖(宇曾利山湖)を形成している。半島頭部と南北に長い柄の部分の間に田名部低地があり,その中心にむつ市の市街地が広がっている。

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大辞林 第三版の解説

しもきたはんとう【下北半島】

青森県北東部から北海道に向けて斧おの状に突出する本州最北端の半島。恐山おそれやま山地が主体部を占める。斗南となみ半島。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔青森県〕下北半島(しもきたはんとう)


青森県北東部、津軽(つがる)海峡に斧(おの)形に突き出した半島。東は太平洋に臨み、西は陸奥(むつ)湾・平舘(たいらだて)海峡を隔てて津軽半島と相対する。北西端の大間(おおま)崎は本州最北端の地でマグロ漁で知られる。半島頭部は恐山(おそれざん)山地が占め、西岸は断層崖(だんそうがい)をなす。むつ市街を間に挟み、半島頚部(けいぶ)には下北丘陵が広がる。太平洋岸に海岸段丘や潟湖(せきこ)が発達。冷涼な北東風やませが原因で冷害が頻発し、農業は不振。山間部はヒバの美林で名高い。基部東岸で重要港湾むつ小川原(おがわら)港の整備が進む。先端の大間崎付近には電源開発株式会社による大間原子力発電所の建設が進む。恐山・宇曽利山(うそりやま)湖・仏ヶ浦(ほとけがうら)・薬研(やげん)温泉などは下北半島国定公園の観光地。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

下北半島
しもきたはんとう

本州の北端、青森県北東部に斧(おの)の形をして突出する半島。北は津軽海峡、東は太平洋に臨み、南西部に陸奥(むつ)湾を抱く。半島北西端の大間(おおま)崎は本州の最北端にあたる。半島中央部、斧の頭部をなすところが恐山(おそれざん)山地で、奥羽山脈の延長部である。山地の西側は500~700メートルの断層崖(だんそうがい)で、崖下には海食作用を受けた凝灰岩の岩礁が点在し、仏ヶ浦(ほとけがうら)の名勝をつくっている。恐山山地の中心は恐山火山で、中央にカルデラ湖の宇曽利山(うそりやま)湖があり、大尽(おおづくし)山などの外輪山で囲まれている。半島の東部、斧の柄の部分は下北丘陵からなる。地形的には北上山地と奥羽山脈の間の低地をなしている。恐山山地と下北丘陵の間は田名部(たなぶ)低地で、低地の南部にむつ市の市街地がある。
 下北半島は県内で気候条件のもっとも恵まれない地域で、冬は気温が低く(2月の平均気温零下4℃)、晩春から初夏にかけては冷たい偏東風のやませが吹く。産業面でもみるべきものがなく、交通もバスに依存するが、道路の整備も十分ではない。[横山 弘]
『九学会連合下北調査委員会編『下北(自然・文化・社会)』(1967・平凡社)』

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世界大百科事典内の下北半島の言及

【青森[県]】より

…逆に寒地植物のヒメワタスゲ,カラフトイチヤクソウなどは青森県が南限である。動物ではニホンザル生育地の北限が下北半島山地部にある。なお,日本の生物分布上の境界線の一つといわれているブラキストン線が津軽海峡を通っている。…

※「下北半島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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