高麗剣・狛剣(読み)こまつるぎ

精選版 日本国語大辞典 「高麗剣・狛剣」の意味・読み・例文・類語

こま‐つるぎ【高麗剣・狛剣】

[1] 〘名〙 高麗伝来の、柄(つか)の頭が鐶(かん)になっている大刀。古く西域地方に発達し、中国に伝わって、龍雀大環と呼ばれた。古墳時代から奈良時代の主要な刀剣様式。〔八雲御抄(1242頃)〕
[2] (一)は柄頭を環に作るのを特色とするところから「輪(わ)」と同音の「わ」を語頭に持つ語にかかる。
万葉(8C後)二・一九九「真木立つ 不破山越えて 狛劔(こまつるぎ) 和蹔(わざみ)が原の 行宮(かりみや)天降(あも)り座して」

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