かん‐ざし【簪・髪挿】
- 〘 名詞 〙 ( 古くは「かむざし」とも表記。「かみさし(髪挿)」の変化した語 )
- ① 女性の頭髪にさす装飾品。種類が多い。
簪①〈百人女郎品定〉
- [初出の実例]「五節のあしたに、かんさしのたまのおちたりけるをみて」(出典:古今和歌集(905‐914)雑上・八七三・詞書)
- ② 冠の付属品の一つ。巾子(こじ)のもとにさす細長い管(くだ)。平安の頃は髻(もとどり)を貫きとめるのに用いたが、後世は形骸として存続する。〔十巻本和名抄(934頃)〕〔左思‐招隠詩〕
- ③ くし。
- [初出の実例]「むかしの御かむさしの端を」(出典:源氏物語(1001‐14頃)絵合)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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