デジタル大辞泉 「形骸」の意味・読み・例文・類語 けい‐がい【形骸】 1 精神や生命を別にした、からだ。むくろ。「形骸をさらす」2 建物などの、骨組み。「爆破されて形骸もとどめない」3 外形だけを残して、実質的な意味を失っているもの。「制度の形骸化」[類語]骨格・骨組み・骨柄・筋骨きんこつ・筋骨すじぼね 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「形骸」の意味・読み・例文・類語 けい‐がい【形骸】 〘 名詞 〙① 人や動物のからだ。特に、生命や精神がない、からだ。ぬけがら。遺体。[初出の実例]「臣今亦追二従緑蘿一之身。彼一時也、此一時也。形骸之外、言語道断焉」(出典:菅家文草(900頃)六・九日後朝、侍朱雀院、同賦閑居楽秋水)「多勢の攻めをまぬかれず、形骸を古岸の苔にさらし、性命を長河の浪に流す」(出典:平家物語(13C前)七)[その他の文献]〔荘子‐徳充符〕② 利用されなくなって、もとの形だけが残っているもの。[初出の実例]「僅かにその形骸のみを横たへてゐる広い乾河道に沿って」(出典:漆胡樽(1950)〈井上靖〉二)③ ( ①から転じて、抽象的に ) 内容のない、外形だけのもの。[初出の実例]「福田は気の毒がりて、機に触れては勧め誘ひたれど、既に無形の娯楽を得たり、復た形骸(ケイガイ)を要せずと辞(いな)みて応ぜず」(出典:妾の半生涯(1904)〈福田英子〉一三) ぎょう‐がいギャウ‥【形骸】 〘 名詞 〙① ( 「きょうがい」とも ) からだ。肉体。けいがい。[初出の実例]「五尺にたらぬきゃうかいをかくしかねたる、口惜や」(出典:幸若・笈さかし(室町末‐近世初))② 内容のない、単なる形式。けいがい。〔日葡辞書(1603‐04)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「形骸」の読み・字形・画数・意味 【形骸】けいがい 肉体。〔荘子、徳充府〕(兀者(こつじや)申徒嘉曰く)今、子(し)と我と、形骸のにぶ。而るに子、我を形骸の外に求むるは、亦たたずや。字通「形」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報