髪際(読み)コウギワ

デジタル大辞泉 「髪際」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぎわ〔かうぎは〕【髪際】

《「かみぎは」の音変化》髪の生えぎわ。
「―によりて二寸ばかり傷あり」〈宇治拾遺・一〉

はっ‐さい【髪際】

仏像の、額の髪の生え際。仏像の高さはここを起点として測る。「髪際高」

かみ‐ぎわ〔‐ぎは〕【髪際】

額などの、髪のはえぎわ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「髪際」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぎわかうぎは【髪際】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かみぎわ」の変化した語 )
  2. 頭髪のはえぎわ。
    1. [初出の実例]「爪を以てかうぎはを断ちて」(出典:打聞集(1134頃)道丈法師事)
  3. 馬のたてがみのはえぎわ。
    1. [初出の実例]「たづなのはしをかうぎはに打かけて、頸の下にてむすび」(出典:岡本記(1544))

かみ‐ぎわ‥ぎは【髪際】

  1. 〘 名詞 〙(ひたい)などで、髪の毛のはえている所に沿った境目部分。はえぎわ。こうぎわ。〔十巻本和名抄(934頃)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android